【氷河特急】スイスの魅力的な観光地を繋ぐ電車です

スイスの絶景列車の中でも、氷河特急は最も人気が高い列車の一つではないでしょうか。

実際に乗ってきたので、私の感想を紹介したいと思います。これから乗車を検討されている方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。

氷河特急とは?

<ツェルマット=クール=サン・モリッツ>
ツェルマットとサン・モリッツというアルプスの二大リゾートをつなぐ伝統のスイス横断ルート。7つの谷、291の橋、91のトンネルを抜けて走る約8時間の旅です。マッターホルン・ゴッタルド鉄道(MGB)とレーティッシュ鉄道(RhB)の路線を最新のパノラマ車両で結びます。世界で最も遅い特急ともいわれる約7時間30分のルートは、アルプスの名峰、美しい森や牧草地、山間の急流や渓谷などが次々と車窓に展開する絶景の連続です。

スイス政府観光局HPより引用

氷河特急は、説明にあるようにツェルマットとサンモリッツ間を、絶景を楽しみながら約8時間かけて走行する世界一遅い特急電車です。

ちなみに、チューリッヒを経由する普通電車の場合は、乗り換えはあるものの6時間30分で到着します。つまり、普通電車の方が1時間30分早いということになりますね。

ツェルマットから出発!

氷河特急の外観

こちらが、氷河特急の外観です。ツェルマット駅で撮影しました。私たちはツェルマットから出発しましたが、逆ルートのサンモリッツからツェルマットへ向かう人も、もちろんいます。

氷河特急の内観

普通のスイスの電車と比べると、絶景を楽しむために窓が大きく、食事タイムがあるので机も大きいです。私たちはこの反対側の向かい合った2人席に座りました。

出発!パノラマ絶景

ツェルマットから途中の駅までは、隣のお客さんがいなかったので、左右両方の景色を堪能できました。

ただ、日差しが強いので、日焼け予防のための帽子(とサングラス)は必須です。

氷河特急のランチ

10時にツェルマットを出発して18時にサン・モリッツに着くという長旅です。途中に食事の時間があります。メニューは以下の2種類です。

  • 日替わりランチ (CHF30/EUR25)
  • ランチコースメニュー (CHF43/EUR35.50)

私たちは、座席予約の時にオプションで日替わりランチを注文しました。

日替わりランチ

こちらが日替わりランチです!ピラフ、ビーフシチュー、人参炒めのプレートです。少し野菜不足を感じていたので、特に人参炒めが美味しかったです。

おかわりもできたのですが、お腹がいっぱいになってしまったので断りました。

追加注文したデザート

私の乗った車両ではランチコースを注文している人が多く、日替わりランチにはついていないデザートのティラミスが配られているのを見た時に、どうしても食べたくなってしまいました。

デザートは別腹というやつです・・・

聞いてみると単品でも注文できたので、1つ注文して二人でシェアしました。8CHFくらいだったと思います。

甘くて美味しかったです。食後のデザートにピッタリでした。臨機応変に対応してくれた氷河特急の方には感謝しています。

氷河特急からの景色

食事タイムが終わったのは13時頃でしたでしょうか。サン・モリッツ到着予定時刻が18時なので、残り5時間あります。ここからは車窓からの景色を存分に楽しみました。

お花畑が見えました。

牛の群れです。

池の上に家のような建物が浮いていました。これは何だったのでしょうか??

川が見えました。水の色が綺麗なエメラルドグリーンでした。

 いよいよ、氷河特急の中でも一番有名なスポットと言っても過言ではない、こちらのラントヴァッサー橋に!!10分前くらいに氷河特急のスタッフが「橋の近くですよ」と教えてくれます。

カメラを構えてスタンバイしたのですが、私たちの撮影技術がイマイチだったのか、車内から橋を撮影するのは難しいのか、綺麗に写真を撮ることができませんでした。

上の写真は公式サイトから拝借しました。写真は撮れませんでしたが、この有名な景色を実物で見られたことには感動しました。

氷河特急に乗ってみて

良かったこと

  • ゆったりした車内でゆっくり絶景を楽しめる:座席は広々していてくつろげます。
  • 食事が美味しくサービスが良い:食事だけではなく、飲み物も随時注文できます。今回私たちは、事前に予約していなかったティラミスを注文したのですが、それにも応じてくれました。

気になったこと

  • 長かった:乗車時間8時間は少し長く感じました。氷河特急の運行距離は270kmです。それは、東京からだと静岡県の浜松までの距離(263km)に相当します。つまり、氷河特急は日本の新幹線なら1時間強で移動する距離を8時間かけて走っているのです。その分絶景を楽しめるのですが、新幹線に慣れている日本人の私からすると、やはり少し長いように感じました。
  • 乗車時間への対策:テーブルがあるので、トランプなどのゲームや小説などの本を持って行くのも良いかもしれません。

氷河特急に乗る最大のメリット

旅行後に私は、氷河特急に乗るメリットは氷河特急そのものと、絶景や食事を楽しめることだけではないことに気がつきました。

それは・・・運行している区間です!!

以前の記事で、ツェルマットの魅力をたくさん書かせていただきましたが、終着駅のサン・モリッツも素敵な街なのです!

この二つの地点を結ぶ電車に乗るということは、多くの場合そのどちらにも滞在するということになります。私は、それこそがもう一つのメリットだと思うのです。

氷河特急に乗らなければ、ツェルマットかサン・モリッツのどちらかの街へは滞在しなかったかもしれません。だから、氷河特急に乗って本当に良かったです!!

氷河特急の感想

氷河特急で唯一気になったのは、「乗車時間の長さ」でした。しかし、1時間30分氷河特急よりも早くサン・モリッツへ移動できる普通電車を利用した場合も、2回乗り換えという手間がかかります。

そう考えると、6時間30分で2回乗り換えて普通列車を利用するよりも、8時間乗り換えなしで絶景と食事をゆったりと楽しめる氷河特急の方が良いと思いました。

参考:スイス旅行スケジュール

チューリッヒ(1日目〜)
スイス航空の空の旅
インターラーケン(2日目〜)
ベルン&ユングフラウ
ローザンヌ(4日目〜)
チョコレート・トレイン&モンブラン
ツェルマット(7日目〜)
マッターホルン
サンモリッツ(8日目〜)
氷河特急 &ベルニナ鉄道
チューリッヒ(10日目〜)
まさかの!最終日に食べたものとは?