【ベルニナ・エクスプレス】スイスのサン・モリッツからイタリアのティラノへの日帰り列車旅
サン・モリッツは28.69 km2と、東京都府中市と同じぐらいの大きさです。
決して大きな町ではないので、サンモリッツ観光へ行ったら町の散策だけではなく近くの山に登ってハイキング等を楽しむ人が多いと思います。
それ以外には、サン・モリッツは絶景列車の一つのスイスとイタリアを結ぶベルニナ・エクスプレスの始発駅でもあります。そこで、滞在中に乗ってみることにしました。
目次
ベルニナ・エクスプエスとは?
ベルニナ・エクスプレスは、メインルートとして、サン・モリッツとイタリア領のティラーノを結ぶベルニナ線(世界遺産)を走るパノラマ列車です。クール発着便ではグレッシャー・エクスプレスと共通区間となるアルブラ線(世界遺産)を走ります。ダヴォス発着便では、フィリズールからアルブラ線に合流します。
どの発着便の場合でも共通区間となるサン・モリッツ〜ティラーノを結ぶベルニナ線は、アルプスの峠を越えて、イタリアの葡萄畑が広がる素朴な谷まで、高低差が約1800mという起伏あるルートをわずか約2時間でかけ抜ける絶景ルートです。
氷河特急が8時間だったのに対してベルニナ・エクスプレスは片道約2時間の列車旅なので、景色を堪能するのには丁度良い時間だと思います。高低差が約1,800mというのも、注目すべきポイントです。
登山列車と言われるゴルナーグラード鉄道の標高差は約1,485mなので、登山列車よりも標高差が大きいということになります。
ベルニナ・エクスプレス乗車!
外観
スイスの列車は赤い色が多いように思います。スイスの国旗の色も関係しているのでしょうか。日本とも同じですね。
列車からの景色
途中休憩の駅があります
休憩時間として、途中駅で一度列車を降りて写真撮影などをする時間が設けられていました。
ここではたくさん記念写真を撮りました。
ポスキアーヴォ(Poschiavo)駅
こちらは、列車の中から撮った写真です。
ブルージオ橋
絶景パノラマ鉄道「ベルニナ・エクスプレス」も走る、世界遺産に認定されたレーティッシュ鉄道ベルニナ線のハイライトでもある鉄道建築。落石の危険がある山間の狭い谷で、昔からの道路や農家の耕作地を守りながら、最後の高度を調整するという難題に答えて完成した、世界でも類を見ない360度ループの石橋です。長さ約142.8メートル。円を描きながら列車は走り、約10メートルの高度を調整していきます。
約1800mの高低差のあるルートを歯車式(ラックレール)登山鉄道ではなく、通常レール(粘着式)で克服したアルプスの山岳鉄道の傑作といわれるベルニナ線の象徴ともいえるループ橋です。
ベルニナ・エクスプレスでは、橋の写真撮れました!!360度ループだからでしょうか。氷河特急では写真に残すことができなかったので、こちらで撮れて良かったです。
ティラノへ到着!
パスポートについて
2時間の列車の後、イタリアのティラノへ到着しました。国境を越えるのでパスポートを携帯していく必要はありますが、パスポートの提示は特に必要ありませんでした。
日本語で書かれた看板
箱根登山鉄道と姉妹鉄道のようで、日本語で書かれた看板がありました。
街の風景
街の風景は、スイスとそれほど違いはありません。
イタリアで食べた本場のパスタ
イタリアに行ったら、絶対にパスタを食べたいと思っていたので、観光もせずにすぐに駅前のレストランRistorante Pizzeria Vittoriaに入りました。
内観
テラス席のあるカジュアルレストランです。
美味しかったコーヒー
イタリアで初めて口にしたのがこのコーヒーでした。イタリアマジックなのか、とにかく美味しく感じました。
カプレーゼ
モッツァレラとトマトのカプレーゼです。これもスイスでは食べなかったメニューでイタリアらしくて美味しかったです。
トマトソースパスタ
イタリアといえばトマトソースかなと思って注文しました。元気がでる陽気なイタリアのイメージにぴったりの味でした。
カルボナーラ
ウーロンさんが注文したカルボナーラです。シンプルだけどしっかりしたお味でした。イタリアのパスタも、やはり日本のパスタ一人前よりも量が多かったです。スイスよりは値段が安かったと記憶しています。
普通列車でサン・モリッツへ
その日は、サン・モリッツでもまだまだ観光をしたかったので、ティラノでは観光目的をパスタを食べることだけに絞って、すぐに戻ることにしていました。
帰りは、ベルニナ・エクスプレスは利用せず普通列車に乗ることにしました。
これがスイスの普通列車(1等車)です。普通列車でもこんなにゆったりしています。それに普通列車なら窓を開けることができるので、風を感じながら電車に揺られることができます。
また見られた!ブルージオ橋
普通列車もベルニナ・エクスプレスと同じルートのため、帰りにもブルージオ橋を見ることができました。
360度なので写真を撮りやすいのがポイントだと思いました。
岩がたくさん置いてある場所がありました。アナと雪の女王のトロールみたいだなと思って写真に撮りました。
帰りも2時間ほどかけてサン・モリッツへ戻りました。私たちのように日帰りでティラノ観光に行く場合は、片道だけベルニナ・急行を使うのも全然ありだと思いました。
ベルニナ・エクスプレスに乗った感想
良かったこと
- 日帰りでも行ける片道2時間という程よい時間
- 氷河特急よりも橋の写真が綺麗に撮れる
- ティラノ駅前にはたくさんのレストランがあるので手軽に本場のパスタが食べられる
- ベルニナ・エクスプレス以外にも普通列車が出ているので、電車の本数が少なくない
- 普通列車は、ベルニナ・エクスプレスよりも空いていて乗り心地が良いので、片道だけベルニナ・エクスプレスを利用することもできる
注意点
- ティラノはタクシーの数が少ないので、駅から離れたところへ観光したいと思っている人は、駅についてすぐにタクシーを捕まえることをオススメします。ベルニナ・エクスプレスの乗客数もそれなりに多いので、遅れてしまったら何分も待たないとタクシーに乗れません。
- 高低差が登山列車よりも大きく1,800mもあります。高山病に注意した方が良いと思います。
まとめ
私たちは、あまり時間がなかったので短時間滞在でしたが、それでも盛りだくさんで十分に楽しめる街と電車でした。サン・モリッツからちょっとだけイタリアに行ってみたいという方がいたら、こういう楽しみ方もありかと思います。
参考:スイス旅行スケジュール
チューリッヒ(1日目〜) →スイス航空の空の旅 |
インターラーケン(2日目〜) →ベルン&ユングフラウ |
ローザンヌ(4日目〜) →チョコレート・トレイン&モンブラン |
ツェルマット(7日目〜) →マッターホルン |
サンモリッツ(8日目〜) →氷河特急 &ベルニナ鉄道 |
チューリッヒ(10日目〜) →まさかの!最終日に食べたものとは? |
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