【函館】冬の五稜郭は雪で真っ白!歴史を簡単にまとめてみました
「函館へ行ったら、五稜郭観光をしたい!」と思う方は多いと思います。
しかし、五稜郭の歴史を知っていますか?私は、あまり知らないまま函館旅行へ行き観光してきてしまいました。そこで、旅行後になってしまいましたが五稜郭の歴史を調べて簡単にまとめてみました。
五稜郭の歴史
出典:http://www.goryoka9.com/enjoy/hist.html
1853年ペリーが浦賀に来航しました。それまで鎖国を貫いてきた江戸幕府でしたが、1854年米国が軍事的圧力をかけてきたことにより「箱館」と「下田」を開港することを決め、日米和親条約を結びました。
江戸幕府は蝦夷地(北海道)全域を松前藩から取り上げ、外国との交渉するため現在の函館の元町公園(赤レンガ倉庫の近く)の辺りに「箱館奉行所」を設置しました。
しかし、元町公園に設置した「箱館奉行所」は港の船からよく見える場所にあり外国からの艦砲射撃の標的にされやすいため、港から遠い現在の五稜郭の位置に移転することになりました。
五稜郭は、西洋の城塞建築の技術をもとに築建され1864年に完成しました。
出典:http://www.goryoka9.com/enjoy/hist.html
1868年開国をめぐり倒幕の動きは激しさを増し、とうとう「新政府軍(薩摩藩・長州藩・土佐藩)」と「大政奉還(1867年)を潔しとしない旧幕府勢力」による日本の内戦「戊辰戦争」が勃発します。
- 鳥羽・伏見の戦い(京都)
- 東北戦争(東北)
- 会津戦争(福島)
- 五稜郭の戦い(函館)
新政府軍と旧幕府軍の内戦は、日本各地で繰り広げられました。戦場は最終的に函館に移り、旧幕府軍は五稜郭を占領します。
1869年、明治政府軍は北海道の乙部町に上陸し攻撃を開始します。函館の各地で戦闘が繰り広げられ、幕末きってのイケメンとして知られる新撰組副長だった土方歳三(旧幕府軍)は、明治政府軍の銃弾に倒れ戦死します。
出典:https://www.hakobura.jp/deep/2013/05/post-237.html
明治政府軍の総攻撃と降伏勧告で、旧幕府軍は五稜郭を明け渡します。五稜郭の戦い(函館戦争)を最後に戊辰戦争は幕を閉じました。
五稜郭は、1914年に公園として一般開放され、函館市民の公園や観光地として発展してきました。
五稜郭へのアクセス
函館空港から
- 函館バス「とびっこ」
- 函館空港⇔五稜郭地区直通バス
- 「五稜郭公園入口」 下車 徒歩7分
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JR函館駅から
- 市電
- 「函館駅前」~「五稜郭公園前」下車
- 徒歩約15分
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五稜郭タワー
函館空港からバスに乗って「五稜郭公園入口」で下車しました。五稜郭タワーを目印に近づいていきます。
まず、五稜郭タワーから五稜郭の全体像を見てみることにしました。
タワーに上るのに一人900円かかります。
見事に雪化粧をした五稜郭を見渡すことができました。本当に綺麗な星型をしています。
展望台にあった五稜郭の模型です。夏は、木々が生い茂りこのように緑色の五稜郭を楽しめるのだそうです。
「春は桜でピンク」「夏は新緑で緑」「秋は紅葉で赤」「冬は雪で白」と、四季折々の景色を楽しめるのが五稜郭の最大の魅力の一つです。
五稜郭の反対側には、函館山も眺めることができました。なかなか離れていますよね。
五稜郭を歩いてきました
タワーから下りて、いよいよ五稜郭を歩いてみます。入場料などはかかりませんでした。
五稜郭の説明が書かれていました。一部抜粋します。
綾堡と呼ばれる5つの突角が星形五角形状に土塁がめぐっていることから五稜郭と呼ばれ、郭内には日本伝統建築の函館奉行庁舎とその付属建物20数棟が建てられました。
水堀が見事に凍っています。絶対に氷が割れないなら、スケートリンクにできそう…?
五稜郭の中は、これだけ雪が積もっています。足元が滑りやすいので、観光の際は気をつけた方が良いです。
これが、元町公園から移転してきた「箱館奉行所」です。
「これが、日本が初めて外国と交流を持った際に使われていた建物だったのか(移転後だけど)」と歴史を知った今は感慨深く感じます。
五稜郭を後にする頃には、日差しが当たり始めました。
まとめ
五稜郭の歴史を調べて自分の言葉でまとめるのには、やや苦戦しました。ですが、以前よりも歴史の理解がグンと深まり、自分の中で五稜郭の印象の輪郭がクッキリとしました。
観光面では、冬(12月)の五稜郭は、見事に雪が積もっていました。公園のため都市部よりも雪が自然のままに積もっていて、雪を存分に楽しむことができます。ただ、足元が滑りやすいので、注意が必要です。
函館旅行1泊2日の場合、2日目に五稜郭観光をする方が多いと思います。しかし私たちは函館空港に着いてすぐ五稜郭に行きました。それは結果的には、良い選択だったと思っています。
というのは、今回宿泊したホテルラビスタ函館ベイは函館山や赤レンガ倉庫の近くにあり、五稜郭はちょうど函館空港とホテルの中間くらいの位置にあるからです。昼食を食べて五稜郭を観光した後にホテルに向かうと、ちょうどチェックインの時間になっていました。
いつ観光するかはその時の状況や個人の好みによりますが、1日目の観光も悪くないですよ。